私が小学校高学年になった頃のことですが、見てはいけないものを見てしまいました。もうあれこれ、30年以上も前の話になりますが、明確にあの時の衝撃は覚えています。何しろ、私にとってはとても興味関心がある人だったので、決して忘れることはできません。
今の時代もそうかもしれませんが、小学校も高学年になれば、女子は徐々に男性に対する興味関心を持つのではないでしょうか。同学年の男子たちは、ゲームなどくだらない話題で盛り上がっているのに対して女子は大人びていると思います。私自身も、男性への憧れや好意を抱き始めていた時期だったのかもしれません。
当時、私は担任の先生に対する憧れの思いを持っていたことは間違いありません。年齢は確か30歳前後であり、中肉中背の容姿です。決してイケメンではありませんでしたが、とにかく優しい先生で人気がありました。30歳前後ですから、父親よりも若く、兄弟よりもずっと年上というような年代です。
私と同様に先生のことが好きな女子は複数名いたため、休み時間や放課後などは女子同士で先生のネタで盛り上がることもしばしば。先生は授業の雑談などで、独身であり彼女もいないということを話していました。そして、30歳を迎え、結婚相手を探したい思いを抱いていることもわかっていました。
ひょんなことから、先生の自宅にみんなで遊びに行くことになり、電車を乗り継いで先生の住むアパートまで押しかけて行ったことがあります。何しろ、私自身男性の家に行くのは初体験なのでドキドキした記憶があります。もちろん、親にはしっかりと話をしてから行ったことは言うまでもありません。さもなければ、教育委員会などから先生が目をつけられることになるでしょう。
私はみんなと一緒に先生のアパートに行った時にしっかりと住所を覚えることに成功。その後も、偶然を装い先生に会うために、近くを訪れていたのです。いわば、ストーカー行為に近いようなことをしていたのです。しかし、ある時見てしまったのが、先生と同年代と思しき女性が仲睦まじく肩を寄せ合って歩いていく様子。その女性はどこかで見たことがある人です。私は「誰なんだろう」とモヤモヤした思いのまま過ごしていました。そして、その女性の正体が数年前まで仲良くしていた同級生のママであることを思い出しました。その同級生とは、稀に連絡取り合っており、バリバリの不倫関係であることが判明。恐らく先生は友達のママに騙されていたのではないでしょうか。
