ある回転寿司屋さんでアルバイトをしていたことがあります。
しかし、その回転寿司屋さんは酷い会社でした。
・辛い仕事
仕事内容は寿司作りです。
握り寿司はベテランさんが作っており、アルバイトは軍艦巻き専門でした。
軍艦巻きに使用する飯は機械が握ってくれて、機械が海苔を巻いてくれます。
アルバイトはここに具材を乗せるだけです。
今は1皿100円の回転寿司屋さんが増えていますが、私がアルバイトをしている当時はネタごとに価格が違ったため、値段ごとに皿の色やデザインを変える必要がありました。
これを覚えるのが大変です。ぐずぐずと選ぶのに迷っていると怒られます。
混雑時には素早く寿司を作らなければなりません。
まだアルバイトを始めたばかりのころは、どのメニューがどの具材なのかわからず、作るのに手間取ってしまいました。
手間取っているとすぐに罵声が飛んできます。
怒られるとますます焦りを感じてしまい、ますます作業に手間取ります。そして、また罵声が飛んできます。
食事時を過ぎると比較的ヒマになり、この時間帯に食材を入れている冷蔵庫の扉を拭いたり、不足している食材を補給したりします。
冷蔵庫の拭き方には決まりがあって、必ず一定方向に布巾を動かさなければなりません。決まったやり方をしないと罵声が飛んできます。
たかが拭き方と思うのですが、決まりを守らないと厳しいです。 標準語で怒られるならまだしも、関西弁なのでより一層怖いです。
怒っている本人は悪気はないのでしょうが、私は関西弁を聞き慣れていない関東人なので、関西弁で怒られるととても怖かったです。
・ただ働き
あまり仕事がうまくできなかったことと、職場は怖い雰囲気に包まれていたので、アルバイトはすぐに辞めてしまいました。
しかし、辞めるときに問題がありました。 私が働いていた回転寿司屋さんは、何時間働かないと給料は与えないという方針でした。
普通、1時間でも働いたらアルバイト代は支給されるはずです。
それなのに何時間働かないと給料は支払わないという決まりがあり、私はその時間に達する前に辞めることにしたので、給料をもらうことができなかったのです。
大変な思いをしたのにただ働きです。これはあまりにも酷い会社です。 今だったら訴えてもよかったと思うのですが、その当時は訴えることはしませんでした。
過酷な職場で辞める人が多いのでしょう。そのため、このような決まりを作っているのかもしれません。大変な思いをしたのにただ働きだなんて酷すぎます。