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オウム事件の死刑囚の死刑が執行されたことについて

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地下鉄サリン事件など様々な凶悪事件を引き起こして社会を震撼させたのが、オウム真理教の一連の事件です。

オウム真理教の麻原彰晃(本名は松本智津夫)の死刑が執行されました。
その後、彼に同調して数々の凶悪事件に加わり、死刑判決が出ていた複数の信者の死刑も執行されたというニュースが飛び込んできました。

麻原を含めて計13名の執行が短期間で行われたことになります。
日本のような先進国で「集団死刑執行」のようなことが起こったことに、もちろん正式な司法手続を踏んでいるとはいえ、改めて世間に衝撃が走りました。

一連のオウム事件は、麻原という人物によって多くの信者が洗脳されたことで起こった事件です。

一人の人間によって多くの人々が理性を奪われる洗脳の恐ろしさを見せつけたのがこの事件の特徴です。

洗脳されたに過ぎない信者と首謀者の司法的な罪が同じということに、疑問の声は当初からありました。

もちろんだからといって、その信者たちに罪がないということではありません。
洗脳されていたとはいえ、凶悪犯罪に加担した事実は拭いようがないからです。

そして一連の凶悪事件によって命を奪われた人々の無念は想像するに余りあります。
また残された遺族の悲しみや悔しさを考えると、これらの凶悪犯罪に加わった全ての人に対して同等の罪を求める気持ちは当然でしょう。

しかしながら、なぜ一人の人間によって多くの人が洗脳され善悪の区別がつかなくなったのか、その詳しい経緯を実体験しているのは、今回死刑が執行された信者たちに他なりません。

彼らの経験を聞き出し、それを分析することで、こういった行為が二度と繰り返されないようにする研究材料にすることができたはずなのです。

そのようなこともなく、なぜこのように大量の死刑執行が一気に行われたのか、疑問の声が上がるのは当然です。

犯罪をなくすためには、そのような犯罪が起こった原因を追求し、そこから対策を施していくことが何より大切なことです。

信者たちがなぜそのようなオカルトにのめり込んでいったのか、その社会的背景や個人的背景が十分に調査されないまま、事件は死刑執行という形で最終的な幕が下ろされました。

世界は死刑という残酷な刑罰制度を廃止する方向に進んでいます。

日本では一向にその方向に議論が進んでいませんが、犯罪抑止の最も効果的な方法は何なのか、それは死刑制度ではなく、犯罪の温床となる原因の除去にあるのではないかという部分は今後も議論されていくべき大きな課題でしょう。