会社で仲良くなった三歳年下の同僚と飲みに行くことが多かったのですが、その同僚の目的は男でした。
始めは彼氏がいないので協力するつもりでバーなどに行っており、彼氏ができても飲みに行っては浮気を繰り返していました。
そんな彼女も合コンで出会った彼と籍を入れることになり、自分でも落ち着かないとねと話していたため、これで落ち着くと安心していたのです。
ところが、いつものように飲みに出かけたとき、しきりに彼女はスマホを気にしているので、結婚したから旦那さんが心配しているんだろうなと思って羨ましくも思っていたのです。
二件目どうするという話になったとき、彼女の方から「友達が近くにいるからカラオケ行かない?」と誘ってきたのです。
純粋に女だと思っていたのですが、それは男性でしかも以前相席バーで知り合った男だったのです。
その後二人で会っていることは知っていましたが、今のご主人と出会ったときに縁は切れていると思ったのです。
彼女に聞くと「大丈夫向こうも結婚してるから」と何が大丈夫なのか分からないのにあっけらかんとしています。
彼女の夫は結婚式で見ているので、こうして浮気相手と一緒にいるのは自分まで悪いことをしているような気持ちになってしまいました。
カラオケが終わったら二人でホテルへと行くという最低さに呆れてものも言えませんでした。
聞くと、一度はその浮気相手と縁が切れていたものの、またしても相席バーで再会し、男の方は奥さんが妊娠しているということで家に帰りたくないため不倫相手を探しており、同僚の彼女も一人の男では満足できずにいたようで、互いの利害関係が一致したことで後腐れなどないダブル不倫が始まったとのことだったのです。
彼女の夫はお酒も飲まないような真面目な人で、こうして飲みに行くときには愛車で送り迎えもしてくれるような人です。
まさか男の人と浮気をするために送り出しているなんて、夢にも思っていないはずです。
彼女も最低ですが、奥さんが妊娠しているのに浮気相手をわざわざ探すために飲みに出かける男も男だと思います。
この二人が結婚して家庭をもって幸せなのに、真面目なお付き合いをしている人が幸せになれないのは不公平な世の中だなと、何だか二人をみていると虚しさと怒りがこみ上げてきました。
さすがに不倫については許すことができずに、彼女と飲みに行くのはやめました。
彼女は今でも男漁りのために夫の車で夜の街に繰り出しているようです。