子育てで大変だったのは、子供が小さい頃、仕事に出て働いたことです。
当時は働くお母さんが増え始めた時期で、世の中も過渡期だったのか、会社側や世間の体制も今ほど整っていませんでした。
ある会社では、最初の面接のときから、保育園がお休みの土日祝日は出られない、と言ってあったにもかかわらず、度々休日出勤を求められました。
私は両実家とも遠く、夫も仕事が忙しくほとんど家にいないワンオペ育児でしたから、他に子供を預けられる場所がありませんでした。それをいくら訴えても、直近の上司はまるで聞く耳を持ってくれず…。
結局、最後はケンカのようになり、辞めることになりました。
後に入った別の会社でも同じようなことがありました。
独身の上司には、小さい子供がいては身動きがとれないということが全く分からないようで、とにかくどこかに預けて、の一点張りでした。
一時保育をお願いできる民間の託児所も探して利用しましたが、狭い部屋に様々な年齢の子供が大勢いて、保育の質が保たれているとは言えない状況でした。
大きな子が走り回っていて、まだ小さかったうちの子は潰されそうで怖かったです。
一度もオムツを変えてもらえず、どっしり重くなっていたこともあります。
ファミリーサポートを利用したこともあります。
こちらはいい方に出会えたので良かったのですが、日時の条件が合わなければ預かってもらえないので、度々お願いするのは難しいと感じました。
どちらも上司がヒステリックで人の意見を受け入れられないタイプの人でしたから、良い職場に恵まれず、運が悪かったのでしょう。
後から聞いた話では、他にも何人もの新人を辞めさせている、問題のある人だったようです。
今なら仕方ないと思えますが、当時は自分が悪いのかと相当悩み苦しみました。ストレスのあまり身体を壊し、病気も発症しました。未だに薬が欠かせません。
そんな状態でしたから、子供にも優しく対応できていなかったと思います。
いつも疲れ果てていて、夕食を食べながら寝落ちしていたこともありました。
普通に働きに出るだけのことがこんなに大変だなんて…私のような思いをした人は、きっと大勢いるのでしょう。
今だったら世の中も変わり、もう少し理解があるのではないかと思います。
今は身体のことも考え、自宅でできる仕事をしています。収入は少なくなりましたが、ゆとりを持って生活できています。
やはり心に余裕がないと子供の相手はできませんね。