ヒロニャン情報局

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間違った選択が命取りに

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以前アパレルの仕事にいた私はある時期独立して自分のブランドを始めました。
流石にコレクションをやるほど大きくはないですが、展示会で発注してもらうスタイルで卸中心の事業は思いのほか順調で、某人気セレクトショップのおかげもあって自分でも驚くほど扱い店舗が増えていきました。

あっという間に業績も上がり、2年目には億単位の売り上げも見込めるほどに。
雑誌などにも頻繁に取り上げられるので、直営店はなくとも毎日のように問い合わせの電話が来るようになり、気づいたら卸先が全国に広がってたという感じでした。

ある時期、取引のあるお店のバイヤーから相談されました。
「今度新しい店を出すのに商品を協力して欲しい。規模が小さくてそんなに大きな利益にはならないと思うのですが、会社としては大事な試みの一つなのでぜひ!」
大手だろうが小さかろうが好きで言ってくれる相手ですし、私としてはもちろん歓迎なのですが、一つ問題がありました。

その企業にはすでに取引している事業部があり、それとのバッティングを避けなければならないと言うのです。
そのバイヤーがもともといた店舗の方が数は多いし売り上げも相当なもの、それを切ってまで新しい事業に協力する価値があるのか?正直迷いました。

年間1000万以上仕入れてくれる店舗とその10分の1にも満たない新事業部。
他の売り上げも順調だった私はそこで勘違いしました。
ブランドも少しづつ定着してきて全国に卸先がある今、あえて新しい事業で売り上げを減らす意味がない。

しくじりの始まりはそこでした。
断った新しい店はその後一気に人気店に。
規模も大きくなり店舗数も急拡大、業界でも注目される店になったのです。
元からある店舗のバイヤーは先輩との関係もあってか発注数が激減、1年後には取引がなくなりました。

そうなると大手のセレクトショップを目安に仕入れしてくれてた地方の卸先も発注を控え始め、売り上げはまさかの急降下。
一度切れた縁はそう簡単には戻らないのがこの業界の常で、その後二度と取引が再開されることはありませんでした。

結局数年間粘って借金が増えただけで、最後は卸の事業から撤退。
あれだけチヤホヤしてくれていた取引先や雑誌の編集者も電話ひとつ繋がらないようになっていったのです。

まあそういう業界なのは承知の上、でもいざ自分がその状況に置かれると、それまで良かった時のことばかり思い出してしまい、あの時間違った選択さえしなければと悔やまれます。

今思うと自惚れてたばかりに現実が見えていなかっただけなのですが、残念としか言いようがありません。


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