育毛剤の市場に異変が起こっているというニュースが報道されました。
髪の毛に悩む男女のための育毛剤は、各社が様々な種類のものを販売しています。
ドラッグストアなどの店頭で販売されている育毛剤もあれば、ネット通販限定で話題になるような製品もあり、それぞれがこだわった成分で育毛剤市場に参入しています。
その多くは医薬部外品であり、育毛剤と呼称することはできても、発毛剤と呼ぶことはできませんでした。
唯一、発毛剤として販売が可能なのは、有効成分「ミノキシジル」を含んだ医薬品の育毛剤です。
国内では、大正製薬がリアップシリーズとしてミノキシジル配合の育毛剤(発毛剤)を販売しています。
「発毛剤市場」に関しては、一社独占の状況でした。
しかし、大正製薬が持つリアップの特許が切れたことにより、他社でも同じようなミノキシジルを配合した発毛剤を発売することが可能になったのです。
実際に、大正製薬以外からもミノキシジルを含んだ発毛剤の販売がすでにされており、新しく販売予定のものもあります。
これは育毛剤市場にとって大きな意味を持ちます。
発毛効果が正式に認められている育毛剤(発毛剤)の種類が増えるからです。
他の育毛剤を使用して効果がなかった人も、ミノキシジル配合の製品に期待して購入する人もさらに増えることが予想されます。
製品の種類が多くなれば、広告宣伝等を通じて、それだけ目に触れる機会も多くなるからです。
ミノキシジル系育毛剤の広がりは、国内においての育毛剤ブームの再沸騰を予感させるものです。
一方で、ミノキシジルは医薬品であるため、使用に関しては厳格な定めがあります。
医薬部外品よりも副作用の可能性が高くなるため、使用に適さない人への注意喚起も必要になるでしょう。
また、最初は1パーセントだったミノキシジルの含有量も、5%が中心になりつつあります。
より効果が高いと言われる濃度の濃いものであれば、さらに副作用の注意についても意識を高める必要があると思われます。
また、将来的には国内製品でも5%よりさらに濃度の濃い商品が販売される可能性もあります。
もちろん、そのようなことが起こる場合でも十分に安全性の実証がされた後になります。
同じミノキシジル系の商品で差別化を図る意味で、各社が様々な工夫を行っていくことは十分に考えられることです。
20代や30代で髪に悩む若年層に向けての製品アプローチも活発になることが予想されます。
そして、女性向けにも商品開発の活発化がさらに進んでいく可能性があります。
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