ヒロニャン情報局

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京都大学「立て看板」撤去問題

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京都大学の吉田キャンパスの名物である「立て看板」が京都市の屋外広告物条例に違反するとして市から指導を受けていた問題で、大学側が規制強化に乗り出し、2018年5月1日から撤去を求める通告書を大学職員らが看板に貼ったことに対し、反対する学生らと小競り合いしている様子がメディアでも流れていましたが、先の5月13日に全ての立て看板が強制撤去されました。

撤去されたのが日曜日ということもあり、一夜明けた京都大学周辺は、立て看板が消え、すっきりとした様子になっていました。

しかし、早くも撤去に抗議するタテカンが登場しました。「こざっぱりとしてはる。」と皮肉を込めた京都弁で書かれたもので、早速ニュースにも取り上げられ、注目を集めることとなっています。

長年親しまれてきた立て看板撤去問題は、賛否両論を巻き起こしています。

ある専門家の話では、「京都市の屋外広告物条例は、非営利よりも営利目的の
広告を厳しく規制する価値序列を設けていて、規制すべき商業広告はまだ多く、
何十年と続く立て看板に対しては条例を柔軟に運用すべき」とあり、今回指導対象外の学内にまで大学側が独自の規制を強める方針に違和感を呈しています。

学生だけではなく、教職員にとっても情報の発信源として長く定着していた
立て看板がこのように、学生側との話し合いもなく、強制撤去されたという
ことを残念に思います。

ニュースで報道されている、学生と大学側の衝突を目にすると、長い歴史の中で、これまで柔軟に対応されてきたものが、どうしてこうも急な規制強化で強行突破されるのであろう、と疑問に思ってしまいますが、 さかのぼること、2012年度から、市の是正指導があったらしいです。

何度かの指導があり、特に今回は、強い文書指導があったと、山崎総長は、3月の記者会見で述べています。

外国人観光客が増え、京都の町に人が押し寄せるようになってきたこと、そのことによる交通事情も影響しているのか、はたまた、看板には思想的なことも掲げてられてきたので、一部の過激派による熊野寮占拠など物騒な事柄も関係しているのか、と個人的に想像していますが、学生、教員、大学周辺の住人の反応は、看板撤去を賛成するより、反対する声の方が多いようです。

撤去後の様子に、「風情がない」という学生。「長年住んでいて、こんな味気ないのは初めて、言葉が無い。」という近所の住人。

こういった声を聞くと、京大の立て看板は、それ自体、学生はもとより、地域の住人にも支持され、親しまれてきたのだろうと思います。今後、このまま終息に向かうとは思えず、まだまだ注目していきたいです。