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「万引き家族」がパルムドール受賞

去る5月20日、嬉しいニュースが飛び込んできました。
是枝裕和監督作品の映画、『万引き家族』がカンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールを受賞したのです。

是枝監督はカンヌとの相性がよく、これまでも多くの作品をコンペティション部門に出品してきました。

柳楽優弥さんの出世作で最年少男優賞の受賞作となって『誰も知らない』や、福山雅治さん主演で準グランプリの審査員賞を獲得した『そして父になる』がそれぞれカンヌで賞を受賞していましたが、今回、満を持しての最高賞の受賞です。

当然と言えば当然の結果で、少し認められるのが遅かった、というのが率直な感想です。

本当は『そして父になる』でパルムドールを受賞しても良かったのではないか、と思います。

ただ、日本人監督のカンヌ制覇は今村昌平監督以来の21年ぶりとのことで、喜ばずにはいられません。

今回の『万引き家族』はタイトルが示すように、是枝監督が長年ライフワークにしてきた家族がテーマになっています。ニュースサイトで報道された内容によると、血の繋がりがない身寄りのない人たちが万引きをしながら生活している様子が克明と描かれているようで、豊かな日本の片隅にある貧困、というテーマは『誰も知らない』で描かれた、子どもたちだけが生活していこうとする姿と共通しているように感じられます。

今作の『万引き家族』についても、家族という普段あまり意識して考えることがない関係性について、深く考えさせられる作品となっているようで、6月8日の公開が待ち遠しくて仕方ありません。

出演している俳優陣が豪華なのも注目したいポイントです。
是枝作品では常連と言っていい、リリー・フランキーさんや樹木希林さんの他に、池松壮亮さんなどの実力派が出演しており、本格的なヒューマン・ドラマを期待できると思います。

また、音楽をYMOの細野晴臣さんが担当しているというのも興味深いところです。

YMOでは坂本龍一さんが国内外を問わず、多くの映画音楽を担当し、アカデミー賞まで受賞していましたが、細野さんはあまり映画音楽を担当してきませんでした。

是枝作品のような静かな映画を、どのような音楽で味付けしているのか注目したいと感じています。

きっと今回の受賞によって、是枝作品において最高の観客動員を実現するのではないかと予想しています。

近年の日本映画は低迷しており、『君の名は。』や『シン・ゴジラ』のヒットはありましたが、いわゆる普通の映画のヒットからは遠ざかっていました。

『万引き家族』の成功が、日本映画復活の兆しとなってくれることを期待せずにはいられません。